2008年8月7日木曜日

セミはなぜ歩道に落ちているのか

野生動物の死骸を目にする機会って、ほとんどないですよね。小鳥の死んでるのを見かけるのが年に一度くらい、ネコが轢かれているのを見るのが二年に一回くらいでしょうか。昆虫はずっとたくさんいるはずだから、もっと死体を見かけることが多くてもおかしくはないはずですが、あまり見ないような。


虫は身の回りの環境にたくさん生息していたとしても、小さいものが多いから目につかないだけなんでしょうか。たしかに蚊が死んでても、気付きそうにありません。でも、チョウやトンボくらいの大きさの虫の死体もみかける機会は多くないように感じます。その点、セミは昆虫なのに歩道に死体がよく落ちています。こんな抜け殻のことではなくて、本当の死体の方をです。

同じくらいの大きさの虫でも死体を目にする頻度に差がある理由はどんなものでしょう。考えつく仮説としては、①チョウやトンボなどは補食されて死亡することが多いので死体が残らないがセミは天寿を全うして死ぬことが多いので死体が残る、②チョウやトンボは人の目につきにくい場所で過ごしているので死体も見つかりにくいが、セミはふだん歩道の上の街路樹の枝でくつろいでいることが多いので死ぬと歩道に落ちる、③チョウやトンボに比較してセミは生息している絶対数がずっと多い、くらいです。③だとつまんないけど、これなのかも。真相はどうなのでしょう。

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