2007年12月26日水曜日

休日診療と胃洗浄


先日配達されていた市の広報(PDF版が こちらに)を広げてみると、最終面に年末年始の応急診療のおしらせが掲載されていました。休日診療を行っている診療所の場所や電話番号・診療時間に加えて、「※レントゲン・胃洗浄の設備はありません」とあってちょっとびっくり。

胃洗浄は、 大量服毒の疑いがあるか毒性の高い物質を呑みこんだ症例に行う処置です。具体的には、口から太めのゴム管(先の丸めてあるゴムホース)を胃の中にまで挿入し、そのゴム管を通して水を胃の中に注入し、流し込んだ水とともに胃の中にある毒性のある物質を排出させる処置です。 対象症例が大量服毒者などですから、この処置が行われるのは主に救急病院で、救急車の来ない診療所で胃洗浄を行うことはふつうは考えられないことです。

医師会などで受託運営してる休日診療所は、救急車ではなく自力で来院する方を対象としていることが多く、入院を必要とするような方が救急車で搬送されてくる救急病院に比較すると、軽装備になっています。その軽装備であることを市民に周知するために、「レントゲンの設備はありません」と記載するのは理解できます。というのも、レントゲン撮影装置は一般の診療所にも設置されていることが多いので、それが存在しないことは特記に値すべきことだと思うからです。

しかし「胃洗浄の設備はありません」には違和感があるのです。胃洗浄は、もともと診療所で行う処置ではないので、その処置に使用するための器具や設備を診療所に準備してないことは当たり前の話なわけです。それなのにわざわざ「胃洗浄の設備はありません」と記載するのはとっても変です。と感じて、 昨年の12月の広報たちかわ を調べてみると、やはり「胃洗浄の設備はありません」が記載されていました。

こういう不自然な断り書きが連年続いている裏には、何か特別な意図があるに違いありません。過去に胃洗浄に絡むトラブル、または胃洗浄が出来なかったことによるトラブルがあったんではないかと妄想してしまいます。考え過ぎかな?

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